小4の1年間、Z会の「思考・表現力」講座を利用していました
Z会を初めて4年目の長女。(現在小6)
小4の1年間、Z会の「思考・表現力」講座を利用していました。
1年間続けていた娘の変化、実際に利用した感想、難しさ、
そして小6の現在にどう役立っているか、などを書いてみたいと思います。
Z会の「思考・表現力」講座は小3・小4が対象
Z会の「思考・表現力」講座は小3から開講、小3・小4用の講座があります。
専科(目的別講座)になりますので、1科目から受講が可能です。
もちろん、Z会の他の教科と併せて受講することも可能です。
(国算理社と併せた時のみセット割引あり。)
「思考・表現力」講座はタブレットではなく、紙テキストでの受講となります。
小5・小6は「公立中高一貫校適性検査」講座に
小5・小6では「思考・表現力」講座はありません。
類似の位置づけとして小5からは「公立中高一貫校適性検査」講座が開講します。
ですので、「思考・表現力」講座は
公立中高一貫校を目指している人向けでもありますが、
考える力や記述力を伸ばしたいと考えている人にもお勧めできる内容となっています。
Z会「思考・表現力」講座は難しい?
Z会の「思考・表現力」講座ですが、
始める前は「難しくない?うちの子にできるかな?嫌になっちゃうんじゃない?」と心配していました。
難しくはないけれど、ややこしい・長文を読み取る・考える力が必要
実際に問題を見てみると、ぱっと見は難しい。
問題文は長いし、たくさんいろいろ書いてあるし、考えることがたくさん!
でもゆっくり読んで、考えてみると、時間はかかるけれどそれほど難しくない。
難しい=ひらめきや知識 なら難しくはない
難しい=ひらめきや知識 というのなら、
Z会の「思考・表現力」講座の問題は決して難しくありません。
教科書の内容を隅から隅まで知らないと解けない!という問題ではなく、
問題を読んで、理解して考えればどれも解ける問題ばかり。
つまり、考える力ですよね。
長文を読んで→条件を理解して→問題が問う内容を理解して→条件を整理して答える
この地道で面倒なややこしい作業が必要。
この作業が「難しい」ということなら確かに難しい。
でも、これって訓練していくことでどうにかなりそう。
ひらめきや感覚で解かなきゃいけない問題ではない。
「これが良問ってことか!」と納得。
考える力=粘り強い訓練で着実に着く力だと実感。
考える問題ばかり。大人もじっくり考える必要あり。
Z会の「思考・表現力」講座では
「論理的思考力」「情報整理力」「試行錯誤力」「判断力」「表現力」
の5つの力を養成できるそうですが(Z会公式パンフレットより)
この力って何かな?と私なりの解釈ですが、
・長文を読んだり、表を読み取る力(情報整理力)
・書かれている内容を理解する力(情報整理力・判断力)
・条件を整理する力(論理的思考力・試行錯誤力・情報整理力)
・粘り強くあきらめないで考える力(試行錯誤力)
・考えた結果を答えにする力(表現力)
という感じなのかな…。と(あくまで私解釈です。)
Z会の「思考・表現力」講座は難しくはないけれど、考える力が必要
ということで、結論としては、難しくはないけれど考える力が必要ということです。
そして、考える力というのは、ちょっとやそっとでは身につかないものだなあ…
と子供たちを見ていて思った。
「考えてごらん?」といっても「何を考えればいいのかわかんない」
「ゆっくり読んでみたら?」と言っても「読んでも意味がわからない」
という…。
Z会「思考・表現力」講座ではステップを踏んで問題を解いていくことができます。
それでも、Z会の良いところはステップを踏んで問題を解かせてくれるところ。
問題の(1)(2)が練習になっていたり、ヒントになっている。
そこを解けば(3)も惜しいところまで考えられる!
小さなステップで考えるヒントを与えてくれる問題ばかりなので、
初めから「無理!」となることが無いのがありがたいです。
考える力をつけるトレーニングをしていけば、解けるようになる問題ばかり
逆に言うと、もともとの天才肌、地頭が良くなくても、
トレーニング次第で「考える力」はつけていくことができる!と思いました。
そして、Z会の「思考・表現力」講座はそうした考える力を養えるように考えられた問題ばかりでした。
Z会「思考・表現力」講座のここが良い!
ここが良い①1か月で1つのテーマを学習。1か月の量が適量。
1か月で一つのテーマを学習するようにスケジューリングされています。
1か月の分量は
1回20分×3回分と添削問題20分
ちなみにですが、1回20分と書いてありますが、うちの娘が20分で終わったことはありませんでした。
1回40分弱はかかっていたかな、問題によっては60分ほどかかることもありました。
解説を読んで、ときなおしを含めると毎回1時間弱かかっていました。
なので、習い事の無い日にスケジュールを組もう!と決めていました。
20分で終わるのは、よっぽど要領よく考えられる子なのでは…と思います。
時間があってじっくり考えられる小3~4の時期に受講できるのが良いな、と今になって思います。
ここが良い②添削問題で学習のリズムが作れる
毎月1回の添削問題がありますが、この添削問題は
1か月分のテキストの内容のおさらい、まとめ、という形になっています。
1か月に1度添削問題を出す←そのためにテキストを解かないと!
という良いリズムになっていました。
また、添削問題の先生のメッセージも楽しみにしていました。
ここが良い③解説が丁寧
Z会の良さは本当に解説が丁寧なこと!これはZ会「思考・表現力」講座のみならずですが。
解説本と問題本が同じ分厚さ(笑)
テキストと解説の本がほぼ同じ分厚さ。
解説もカラーで丁寧な図解もあり、わかりやすい。
わからない問題は解説を読みながら解き直しているのですが、
解説を読めば、親もしっかりわかるので、子供にも説明しやすいです。
(子供一人で解説を読んで理解するのは小4にはまだ難しかったです。)
わかった問題、できた問題も解説を読むようにしています。
解説を読むと、考え方がはっきりするので、
もやっと雰囲気でしか解いてないときにも気づきがあります。
市販の問題集との比較
ちなみに、同じZ会が出している「思考力ひろがるワーク」の解説ですが
こんなに短い解説。
解説ではない、ただの答え…。同じZ会でもこんなに差があるのか!とびっくり。
ここが良い④考えさせる良問ぞろい。
Z会は良問ぞろい、とよく聞きますが、本当にその通りだと思います。
良問って何だろう、と思いますが
「考える時間も無駄にならない問題」なのかな、と私は思います。
考える時間も無駄ではなく糧になる時間。小3~小4の時期に最適。
たまにあるんですよね、難しいなあ、と思った問題、
考えに考えた結果、答えを見たら
「え?こんなこと?なんかずるくない?考えていた時間返してほしい」って思うこと。
そういう問題がZ会には無いです。
言い切れる自信はないけれど、今のところ出会ったことない(笑)
ややこしいなあ、と思う問題でも、考えているうちに正解の近くまでたどり着く感じがあります。
「もう一息だったね」「ここをこうするとよかったね」
と考えている過程が無駄にならない問題ばかり。
なので、じっくり落ち着いて考えよう、と思える。
小3~小4のまだ時間に余裕のある時こそ、じっくり良問に向き合い、
考える力を養ってもらいたいです。
小6になってわかるけれど、高学年になると学校行事や部活や習い事でどんどん忙しくなります。
ここが良い⑤添削問題のポイントを集めてnanacoに交換できる。
添削問題を出すことで、努力賞ポイントがもらえます。
このポイントをためると図書カードやnanacoに交換することができます。
(2025年度からはnanacoではなくAmazonギフトカードになるようです。)
親としては、「教材費払ってるからな、その分安くしてくれればな…」と思っていたのですが…
子供のモチベーションには役立った!
子供はnanacoをモチベーションに頑張っています。
nanaco貯めて「ゲームソフトを買う」など目標決めて頑張っていました。
ご褒美があるのも、頑張るポイントになりますよね。
Z会「表現・思考力」講座のデメリット
実際続けてみて、デメリットというほどのものは思い浮かばないのですが、あえて言うなら…。
デメリット①親のサポートは必須。
子供が自分で問題を解き、解説を読んで理解する、というサイクルが望ましいのですが、
残念ながらよっぽどの秀才タイプでない限り、難しいのではないかな、と思います。
親のサポートは必須です。
特に慣れるまでは
「わかんない」「何からやればいいかわかんない」「読んだけどわかんない」
など、子供からの「わかんない」に翻弄されると思います…我が家がそうだったので。。。
ですので、横でのサポートが必要だと思います。
「ここ読んでみた?」「この意味はわかる?」など、ほぼつきっきりでサポートしていました。
でも、徐々にコツをつかんで解き方や読み方に慣れてくれば、サポートの量も減ってくると思います。
そのうち、一人で問題は解けた、わからないところは一緒に考えよう、となってくるので
はじめのうちだけは横で付きっ切りになる覚悟が必要だと思います。
(お子さんにもよるでしょうが、我が家の例としてはそんな感じでした。)
親のサポートは必要だが、親が問題を解ける必要は全くない
親のサポートは必須、と書きましたが、
親が問題を解ける必要は全くないです。
分厚い丁寧な解説があるので、解説を一緒に読みながら、
「ここがわからなかったね」とか「惜しかったね!」というサポート。
取り掛かるのに時間がかかり、はじめのうちは途中でめげてしまうので、
楽しくできるように声掛けは必要かな、と思います。
デメリット②価格は安くない。
Z会の「思考・表現力」講座は1講座からでも受講できます。
小学3年・4年生ともに料金は
12か月一括払い | 6か月一括払い | 毎月一括払い |
1955円/月 | 2185円/月 | 2300円/月 |
です。
単独で見るとそれほど高くない、と思うのですが、
他の講座と合わせるとまあまあなお値段に。
ですが、入会金は一切かからず、退会もいつでもできるので(手続き締切日に間に合う月から)
塾に比べると、自由度は高いと思います。
我が家の場合は「やってよかった!」の一言に尽きるのでこの価格はデメリットではないかな…。
今更言ってもしょうがないけれど、小3から受講すればよかった…とは思う。
娘がZ会の「思考・表現力」講座を受講したのは小4の1年間だけだったのですが、
小3のころから受講すれば、
小4の「思考・表現力」講座を受講し始めはもっとスムーズに
親のサポート少なめで進められただろうな…というように思いました。
初めは「わかんない」続出だったので…。小4の出だしのサポートが大変だったので、
小3から続けていたら、私が楽できたかな、というのはあります。
(小4からでも、大変ですが、追い付くことはできた!と思っています。なので遅くはないと思う。)
小4長女の変化。
1年間続けた長女の変化ですが、
受験に成功した!とか目に見えた成果をあげることはできていないのですが…。
親の私が見ていて思うことは。
長文の問題でも嫌がらずにめげずに読めるように。
はじめは問題を読んでも「言っている意味が分からない」と…。
Z会の「思考・表現力」講座を始めた当初の娘は、
慣れない長文の問題にかなりの嫌悪感。
「読んだけど意味が分からない」→おいおい、日本語だよ?と突っ込みたくなるレベル(笑)
でも、そうなんですよね。
長文に慣れていない娘は文字をひたすら読むだけで
何がポイントなのか、頭の中で整理できない=意味が分からない となっていたようです。
「声に出して読んでみようか」
「区切って読んでみようか」
とサポートしながら一緒に考えたりして学習を進めていました。
半年ほどで、抵抗なく読めるようになってきた。
わからない=嫌がる といったこともありましたが
添削問題の努力賞ポイントをちらつかせて、また横で親が一緒に考えたり…を続けていくと、
徐々に慣れてきたのか、長い問題でもすらすら読めるようになってきました。
半年ほどして気づいた時には、
一通り自分で問題を解く→間違えた問題、わからない問題だけは私と一緒にやる
というように、親のサポートも減っていました。
長文を嫌がらずに読める、ということだけでもすごく力がついたと思います。
「読めばわかる」ということが徐々に理解できて来たのだと思います。
ややこしい問題でも考えるように→解けた時の嬉しさがわかった!
また、ややこしい問題でも粘り強く考えるようになりました。
考えて答えにたどり着いた時の嬉しさがわかったようで、
「解けて答えが合ってた時、うれしいから」と、難しい問題でも嫌がることが少なくなりました。
もっと思考力の問題ないの?と言うように…
Z会の「思考・表現力」講座を受講して、半年ほどたつと
「もっと思考力の問題やりたい、ないの?」と聞いてくるほどになりました。
長文の問題を読むよりは、理系のパズルや立体問題が好きなようですが、
自分から「やりたい」と言ってくれるなんて母は感動。
小さな成功体験を積み重ねるってこういうことなんだなあ…と実感しました。
Z会の市販の「思考力ひろがるワーク」を購入してみたが挫折
「もっとやりたい」という娘の希望をかなえようと
同じZ会が出している市販の問題集「思考力ひろがるワーク」を購入してみました。
しかし、解説がそっけなさ過ぎて、母が大変でした(上手に子供に説明できない…)
子供は楽しく解いていましたが、間違えた時の説明が上手にできないです。(親がね。)
まだ、やりきらないまま残っています…。
現在はZ会の「公立中高一貫校適性検査」講座を継続して2年目。
そんな長女は現在小6になりました。
Z会の「思考・表現力」講座を小4から始めて、
小5になるタイミング
「思考・表現力」講座を続けたいけれど、小5では講座が無い…
小5・小6では「公立中高一貫校適性検査」講座になります。
受験する予定は無いものの、
「考えることが楽しい」となってきた娘の力をこのまま伸ばしたい!と思ったので
小5~現在まで「公立中高一貫校適性検査」講座を受講しています。
これについてもまた記事を書きたいけれど、この講座、徐々に難しくなっています。
特に小6後半の現在…一気に受験色が濃くなってきています。
娘曰く「Z会が本気出してきた…」と。
問題文だけで2ページ、3ページとあるので、
私ならへこたれちゃう…けれど、娘、さささー、と読み込んでいきます。すごい。
これが「慣れ」なのかな、小4の時から続けていたから今がある、と思っています。
とはいっても、受験はしないけれど、考える力は伸ばしたい、という人向けの講座欲しいなあ。。。
小4から始めた「思考・表現力」講座で考える力は確実に着いている!
小6の娘が、今でもややこしい問題や、長い文章に嫌がらずに取り組めるのは、
小4の時からの積み重ねがあるからかなあ…と思っています。
コツコツ地道に…ですが、少しずつでも考える力を養ってきて良かった…と思っています。
今後、中学・高校と考える力は必須になってくるのは明らかなので、
できるうちから習慣をつけたいですね。
以上、娘の体験談でした。
これから受講を考えている方へ参考になれば…
これからZ会「思考・表現力」講座の受講を考えている方、親が最初は大変だけれど、
続けることできっとお子さんに変化があるはず!なのでおすすめの講座です。
あと、親の脳トレにもなります。普段使わない脳みそ、使ってる感じしました。
少しでも参考になればうれしいです。
Z会「思考・表現力」講座は1講座から受講可能
Z会の国語、算数などの通常コースを利用していなくても、
専科の「思考・表現力」講座のみを受講することも可能です。
入会金など一切なく、退会も手続き締切日に間に合えばいつでもできるので、
気になっている方は試しに受講しているのも良いかもしれません。
今なら資料請求でお試し教材ももらえるので、(通常コースと専科のどちらも!)
試しに解いてみるのもおすすめです。
こっちは小5の時に使っていた講座。これもおすすめ。
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