小6の娘、小5の4月からZ会の公立中高一貫校講座を受講
現在小6の娘、小5の4月より、Z会の公立中高一貫講座を受講していました。
先月12月で公立中高一貫講座のカリキュラムは終了。
娘、よく頑張りました。
実際に2年継続して利用した感想、難易度、ボリュームなど
受講検討している方の参考になれば、と思います。
Z会の専科で「公立中高一貫校受検対策講座」を小5から2年受講しました
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」は小5の4月から始まります。
全国の公立中高一貫校の中学受検は大半が1月に行われるため、小6の12月までの講座となります。
「公立中高一貫校受検対策講座」の費用は?
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」の費用は以下のようになります(2025.1月現在)
学年 | 12カ月一括払い | 6カ月一括払い | 毎月払い |
5年生 | 3,145円/月 | 3,515円/月 | 3,700円/月 |
6年生 | 3,400円/月 | 3,800円/月 | 4,000円/月 |
1講座、1か月分の料金なので、市販の問題集に比べると、かなりお高い。
まあ、塾に比べると圧倒的にお安いのだけれど。
2年間受講してきた感想としては、
・内容が濃い
・徐々に内容が難しくなっていく難易度の調整がすごい
・解説が丁寧、わかりやすい
・添削問題で個別にアドバイスをもらえる
という特徴があり、十分価格に見合っている講座だと思います。
それでも少しでも安くしたいので12か月払いにしました(笑)
1講座のみの受講も可能
娘は、小4の時からZ会の小学生コース(紙教材)を利用していたので、そちらと併用していましたが、
「公立中高一貫校受検対策講座」のみの受講も可能です。
ですので、塾との併用などもしやすいです。
入会金は無いので合わなかったらいつでも辞められる。
入会金もなく、最低〇か月~というしばりもないため、1か月から受講することも可能です。
(退会の連絡期日がそれぞれあるので、間に合うように退会連絡が必要です。)
退会の連絡期日は月や講座、学年によりそれぞれ違っているので、入会後の確認が必要です。
塾と違って入会金や施設利用料もなく、テキスト代込みでこの価格のため、
1~2か月やってみて合わなかったらやめる、という選択も気軽にできます。
我が家は2年間、Z会の小学生コース(紙教材)と併用しました。
長女は小4~続けているZ会の小学生コース(国語・算数)と併用し
小5の時:国語・算数・作文講座・公立中高一貫講座の4つの講座
小6の時:国語・算数・公立中高一貫講座の3つの講座
という内容で続けていました。
作文講座を小6でやめてしまったのは、
小6の公立中高一貫講座のボリュームが大きくなってきたからです。
できれば作文講座も続けてほしかったのですが、
こなせない量の通信教育→たまることが目に見えている→親のストレスになることは間違いない
ので作文講座は残念ながら小5の1年で辞めてしまいました。
作文講座、とても良いので小5のうちにやっておくのがおすすめです。
この経験があるからか、長女、今では作文を嫌がらずに自分から書きます。すごい成長。
Z会「公立中高一貫校受検対策講座」だけで合格できるのか?
公立中高一貫校を受験する方が気になるのは、
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」のみで志望校に合格できるのか、ということだと思うのですが、
結論:Z会だけでは難しいと思う
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」のみでは残念ながら難しいのでは…、というのが私の感想です。
もちろん、いろいろな子がいるので、なかにはZ会だけで合格できたよ!
という子ももちろんいるとは思うのですが、
実際にテキストや子供の様子を見て思ったこととしては…。
理由①テスト慣れ・テストの時間配分・緊張感などに慣れることができない
公立中高一貫校の適性検査の問題は、とにかく文章が長い、そして時間が短いです。
時間内に問題を効率的に解くためには
わからない問題をとばす、見たことある点数の取れそうな問題から解く、時間配分を考える
などテストのテクニックが少なからず必要になります。
Z会ではそういった「テストのテクニック」といったものはなかなか身に着けられない気がします。
また、家で勉強することがメインとなるため、
緊張感のある中で考える、という経験も乏しくなりがちです。
また、塾と違って
「この模試を受けましょう」「毎月テストをやります」などといったことは無いため、
自分から模試の情報収集をし、定期的に模試などを受けてテスト慣れしていく必要があるな、と思いました。
理由②問題演習量が足りない
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」はかなりの良問ぞろいで、色々な県の適性検査の問題をもとに問題を作成しているため、
適性検査の問題の型を網羅しているのでは??と思うほど、幅広い内容の問題が勉強できます。
しかし、良問ぞろいですが、問題数が少ないので、
ある程度、適性検査の問題に慣れてきたら、
似たような問題をたくさん解いて解くスピードをアップできるような訓練が必要かと思います。
Z会だけでは演習量に不安があるので、
過去問を解く、市販の問題集を解く、などして演習量を増やしていく必要があると思います。
理由③面接対策はない
私の住む愛知県の公立中高一貫校は面接の試験がありますが、
愛知県以外にも面接がある公立中高一貫校がいくつかあります。
また、グループディスカッションやグループワークがある県もあります。
しかし、残念ながら面接などの対策はZ会ではありません。
塾などでは面接対策や志望理由書の添削などをしてくれるところもありますので、
その点、Z会のみでは不安が残ります。
小学生にとっては面接試験はおそらく人生で初めての体験なので、
事前に練習できるのとできないのでは、本番での緊張感は全く違うものになると思います。
Z会では公立中高一貫作文講座もあります。
公立中高一貫校の中には作文試験がある県もあります。
Z会では通常の作文講座のほかに「公立中高一貫作文講座」もあります。
作文試験がある県の方は、受講検討してみても良いと思います。
実際に利用したことはありませんが、取り寄せた資料を見ると、かなりボリュームが多く
やりごたえがありそうです。
理由④併願校や前受受検など戦略を立てる際の相談相手がいない
公立中高一貫校1つのみの受検!と決めている方には関係ない話ですが、
公立中高一貫校がだめなら地元の中学へ…とはじめのうちは思っていても
勉強を頑張る子供の姿を見ていると、この子の力を生かせる場所へ…と思ってしまう。
私立中学の中でも「適性検査型」の受験問題で受験できる学校も出てきています。
また、公立中高一貫校狙いだけれど、
実際の試験の前に私立中学の適性検査型受験で練習しておく…といった具合に
「前受け校」として私立中学を受験する方もいますよね。
そういう併願校や前受け校のアドバイスや相談に乗ってくれる人はいないので、
自分で情報収集する必要があります。
塾に通っていると、そういった情報はやはり塾の先生は詳しいのでじっくり相談できますよね。
直前期には模試・過去問・市販問題集・塾などの併用が必要だと思う
ということで、公立中高一貫校を受験するにあたって、
あくまでも私の考えですが、
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」のみでは、正直難しいのでは…というのが私の考えです。
直前期には、Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」の他に、模試や過去問、市販の問題集や塾など
何かと併用して勉強する必要があるかと思います。
公立中高一貫校の倍率は高いので、塾に行ったからといって受かるわけでもない
そうはいっても、だったら塾に行けば合格できるのか?というと実際そうでもないと思います。
公立中高一貫校は、どこの県でも倍率が高く、
東京都だと、都立中高一貫校の倍率は平均で3.5~4倍程度、
愛知県の公立中高一貫校の2025年度の倍率は明和中学付属が17倍!と
↑愛知県は2025年度からの募集ということもあり、少し特殊だと思いますが…
倍率2倍を超える→半分以上の子が不合格 ということになります。
公立中高一貫校はそもそもの倍率が高いので、
塾に行けば受かる、というわけでもないのかな、と思います。
Z会「公立中高一貫校受検対策講座」のここが良かった!
ということで、Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」のみで、公立中高一貫校合格を目指す!というのは少し不安はありますが、
市販の問題集や過去問、公立中高一貫校用の模試、塾の短期講座や面接対策など
Z会を中心としながら勉強し、直前期には自分の苦手に合わせて他と併用していく、
という使い方をすればすごく良い講座だと思います。
色々な適性検査のパターンが勉強できる
まず、問題の質が良いです。
小5の4月から、実際の適性検査の問題をもとに作成された問題を解きます。

問題文も長く、しっかり考える問題を解いていきます。
愛知県の公立中高一貫校の試験にも似てる問題が。
これは小6の時の添削問題ですが、
2025年度の愛知県の公立中高一貫校試験と似ている問題もありました。

さすがはZ会の良問ぞろい。過去問ベースの問題が多い。
難易度の調整が絶妙で嫌にならない感じにしてくれている。
過去問ベースの問題が多いのですが、小5→小6に従って問題が徐々に難しくなる。
この難易度の調整がすごいと思う。
初めから難しすぎるとやる気をなくしてしまうものですが、
初めはそんなに難しくなく、小6になるにつれて徐々に問題の難易度も分量も多くなります。
この問題のチョイス、徐々に難しくしていく…というのは家ではできない、と思いました。
解説が詳しい。
解説がすごく詳しいです、解説を読んでわからなかったことが1度も無いです。

子供も自分で解説を読めば理解できるし、親の私も、読めば考え方の糸口がつかめるので
「ここに気づけたらよかったね。」「この計算の仕方が苦手だね」
など、アドバイスがしやすいです。
丸つけの判断に困るポイントも解説してくれている
適性検査の問題は記述式の問題も多いのですが、
丸つけの判断が悩ましい時もあります。
Z会の解説は、ポイントを説明してくれているのですごくわかりやすいです。

この説明ができていたら〇、この項目が説明できていなければ減点、
と採点の基準もはっきり解説してくれているので、解答のポイントがすごくわかりやすいです。
添削問題がありがたい
添削問題は月に1度の提出です。
小5の時は月に1回1枚、小6になると、月に1回、理系・文系の2枚を提出します。
記述問題は細かく見てもらえる。
添削問題では記述問題を丁寧に見てもらえます。

誤字脱字はもちろんですが、なぜだめなのか、何が足りていないのか、を教えてもらえるので、
親にはできないプロの指導がありがたいです。
Z会「公立中高一貫校受検対策講座」の分量は?
1か月の分量は、他の勉強と併用できる分量。
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」ですが、分量は他のZ会の講座とも併用できる分量です。

Z会の公式サイトには1回40分との記載がありますが、
うちの長女の例でいうと、40分で終わることはあまりなかったです。
だいたいいつも1時間くらいはかかっていたかな。
小6の後半は問題量も多くなるので、40分で終わるのは難しいと思います。
小5のころの分量は、少なく他の学習とも併用できる。
それでも、小5の時は、1か月2回もしくは3回分の講座なので、
それほど大変さを感じることなく学習できていました。

長女も学校の勉強とは違う勉強をできるので「楽しい」といって喜んで学習していました。
娘は小5の時には
Z会の小学生コース(国語算数)+作文講座+「公立中高一貫校受検対策講座」を併用していましたが、
作文講座を併用していても、こなしていける分量でした。
しかし、小6の後半になると、分量も多く、内容も重い…。
小6になると、公立中高一貫校受検対策講座の分量が多くなってきたので、
作文講座は6年生になったときにやめてしまいました。
作文講座は本当に内容が良かったので続けたかったコースです。


小6の2学期ごろからは問題の分量も難易度も上がってきたので、
解説を読んで問題を解きなおすのに時間がかかり、苦労していました…。
2年やりきった娘の様子
うちは公立中高一貫校の受検を目指して受講していたのではなく、
Z会の「思考力・表現力講座」の延長で、学校の勉強だけではなく、
資料解釈の力や記述力、長文を読み取る力などを総合的につけてほしい、と思っていたため、
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」を受講していました。
ですので、正直小6後半の
難易度も問題文も分量もハードな学習は「ここまでやらなくてもいいのでは…??」
と親の私は思っていました…(笑)
親から見ても、難しい問題を嫌がらないことが1番の成長
それでも、長女が難しい問題にも嫌がらずにとりくみ、最後まで学習したことにはびっくりしました。
それも小4からの積み重ねがあり、
「考えて、解けた時にうれしい」という感覚を知っているから、
続けられたのかなあ、と思います。
長文問題を嫌がらずに解けるようになった
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」を通して一番成長したなあ、と思う点が
長文問題をすらすら嫌がらずに読むようになったことです。
「問題の意味が分からない」ということが無くなり、
理解できるまで繰り返し読めるようになったことが大成長だと思います。
難しい問題でも粘り強く取り組めるようになった
考えるのに時間がかかる娘ですが、「そろそろ答え見る?」と私がいうと
「もう少し考えたい」と言ってくれることも、すごい成長だと思っています。
いろいろな方向から1つの問題をじっくり考えることは、娘の力になっているはず…と思っています。
時間配分やテスト慣れ、速読や計算のスピードをつけれればよかったかな
通信教育では時間を意識した勉強がしづらかった。
そうはいっても、これからは中学校のテスト、高校受験、とむかえるにあたり
時間制限のある試験を受ける場面がでてきます。
じっくり考えることが必ずしも良いばかりではない場面も出てくるので、
スピードを意識した勉強ができていなかったのが
通信教育の難点だったのかな、という思いはあります。
ここはこれから意識して頑張ってもらいたいポイントです。
「公立中高一貫校受検対策講座」はこんな人におすすめしたい!
ということで、Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」を2年間受講した感想としては
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」はこんな人におすすめだと思います。
・中学受験しないけれど、高校・大学受験を見据えたい人
・小5で公立中高一貫校を目指す人
・小5で公立中高一貫校を考えているけれどまだ未定…という人にもおすすめ!
・小6公立中高一貫校を目指しているけど塾はぎりぎりまで行きたくない人
中学受験しないけれど、高校・大学受験を見据えたい人
公立中高一貫校の適性検査試験は、1つの科目にとらわれない科目横断型です。
資料を読み取ったり、会話文の内容を考えたり、問題文を要約したり…
知識ではなく「思考力・判断力・問題解決力」をはかる試験。
ですので、中学受験をしなくても、適性検査の問題を解いていくのは
高校受験・大学受験にも役立っていくと思います。
特に近年では大学入試の共通テストでも、思考力・判断力を問う問題が増えている、とのこと。
今からこつこつ積み重ねていくことは無駄にならないはず、と思っています。
適性検査の問題は楽しいらしい。
ちなみに、うちの長女がここまで続けていられるのは
「適性検査の問題は楽しい」と思っていること。
確かに、身の回りの事象をもとにした問題だったり、長文も物語を読んでいるようだったり、
「勉強」という感じはしないので、楽しみながら思考力をつけていくことができます。
小5で公立中高一貫校を目指す人
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」は小5の4月から開講します。
小5の段階から、Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」で適性検査の問題に触れておくことは
小6になって、エンジンをかける前にもしっかり役立つと思います。
小5で公立中高一貫校を考えているけれどまだ未定…という人にもおすすめ!
まだ受検するかわからないけれど…という方にもおすすめ。
受検しなくても、思考力を鍛える問題を解いておいて損になることはありません。
小6公立中高一貫校を目指しているけど塾はぎりぎりまで行きたくない人
小6で志望校を定め、しっかり勉強していく時期になっても、
塾は直前だけ…もしくは、塾には通わずに合格を目指す!という人にもおすすめです。
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」は塾との併用もできます。
また、塾には行かずに直前期には模試や過去問演習でしっかり対策をとっていこう、
という方にももちろんおすすめしたいです。
Z会「公立中高一貫校受検対策講座」はやってよかった講座
小5の4月から始めるのがベスト!
Z会の「公立中高一貫校受検対策講座」は小5の4月開講なので、
色々な問題に触れられるように、小5の4月からカリキュラムに沿って始められるのがベストだと思います。
できれば小3の「思考・表現力講座」から始めるのがおすすめ。
小5のZ会の「公立中高一貫校受検対策講座」の前に、
小3から始まる「思考・表現力講座」を受講しておいたら、さらにスムーズに
適性検査型の問題に慣れていくことができると思います。
スムーズというのは、嫌がらずに、親のサポート少なめで…という点で。
長女は小4から「思考・表現力講座」を取っていたのですが、
初めはやる気にさせる&私のサポートが大変だったので、
私が楽できるように…次女は小3から始める予定です(笑)
以上、我が家の体験談でした。
受講を迷っている方の参考になればうれしいです。
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